ウィンドウショッピングはつまらない?苦痛と思う人の心理とは

ウィンドウショッピングをつまらないと思う心理 ウィンドウショッピング

ウィンドウショッピングは、「何も買わずに見ることを楽しむ」ものですが、一方でウィンドウショッピングを「つまらない」「苦痛・苦手だ」「疲れる」といった意見もあります。

本記事では、ウィンドウショッピングをつまらない・苦痛だと思う心理について解説します。

ウィンドウショッピングをつまらないと思う心理

ウィンドウショッピングにネガティブな印象を持つ人は、「合理的で論理的」「目的志向(タスク解決型)」「繊細で疲れる(HSP)」「タイパや効率主義」といった性格が関係しています。

ウィンドウショッピングに疲れている人

苦痛に感じるのは目的志向(タスク解決型)の人

ウィンドウショッピングを嫌う人の多くは、「目的志向(タスク解決型)」の思考を持っています。

買い物をミッションだと思っている

目的志向の人の買い物とは、「必要なモノを、最短距離で、最小のコストで入手し、家に持ち帰る」という任務のようにとらえています。

ショッピングモールへ行くことは、「仕事場」「スーパー」に行くのと同じ感覚であり、ウィンドウショッピングのことを、「スーパーに行って何もせずに帰る」ぐらいの感覚でいます。

ウィンドウショッピングは頭悪いと思う心理

「〇〇を買う」というゴールがない状態で歩くことは、地図を持たずに砂漠を歩かされるような不安とイライラを引き起こします。

「頭が悪い」と感じてしまうのは、価値観である「論理的で効率的な行動」から外れているからです。

ウィンドウショッピングに疲れる人(体力的・HSP)

ショッピングモールは、光、音、匂い、そして膨大な数の商品情報で溢れています。

いろんな商品を「刺激」として楽しめる人がいる一方で、「ノイズ(雑音)」として処理しきれず疲弊する人がいます。

決断疲れ

「この服はどうか?」「あっちの雑貨は?」と無意識に判断を繰り返すウィンドウショッピングは、エネルギーを使う行動です。

論理的な人は、無意味な選択に脳のリソースを割くことを嫌います。

「買わないもののために検討する」「買わないもののために歩き回る」という行為自体が、無駄なエネルギー浪費としか感じられないのです。

繊細な性格(HSP)

人混みや店内のBGM、店員の視線などに過敏に反応してしまうタイプの人(HSP)にとって、ショッピングモールは感覚過多の空間です。

「楽しい」と感じる以前に、物理的に脳が処理落ちを起こし、「帰りたい」「疲れた」と思ってしまいます。

時間の無駄と思ってしまうタイパ主義(時間対効果)

「時間の無駄」「意味がない」と感じる心理の根底には、タイパ(タイムパフォーマンス)の考え方があります。

使った時間に対する効果が感じられない

タイパ主義の人は、「費やした時間と体力」に対して「得られたもの」を常に考えています。

3時間歩き回って何も買わなかった場合、「時給換算で数千円の損失」と感じます。

このような考え方は、ウィンドウショッピングは「得られるものが少ない」と感じ、喜んで歩き回る人を理解できないと感じてしまいます。

ウィンドウショッピングが苦手だと思う心理

「この3時間があれば、映画が1本見れた」「家事が進んだ」「家で寝て回復できた」と、常に時間の計算してしまうため、純粋にその場を楽しむことができません。

この時間を別のことに使っていたら得られたものや、ベストな時間の使い方を常に考えており、「タイパ的に意味ない」時間を過ごすことを苦手に感じます。

買わないと意味ないと思うタイプの人

買わないと意味ないと思うタイプの人は、「見て楽しむ」ことができず、逆に不快になることがあります。

「買わない」のではなく「買えない」ストレス

欲しいものを見つけても、予算や家のスペースの都合で我慢しなければならない状況は、逆にストレスになります。

ウィンドウショッピングは、自分の「お金が足りない状況」を何度も突き付けられると感じます。

「どうせ買わないのに見て何になるの? 惨めになるだけ」という心理により、最初から見ないことを選択します。

節約家タイプの人

倹約家や貯金を重視するタイプの人にとって、購買意欲を刺激されること自体、嫌に感じます。

「無駄遣いをしてしまうかもしれない」という誘惑と戦い続ける必要があるため、精神的に消耗します。

特に、ただ節約志向というわけではなく、何かほかに使いたい目標があって貯金している人にとっては、「絶対買わない」ので見ているだけで苦痛に感じます。

買わないとお店に申し訳ないと思う人

真面目で責任感が強い人ほど、「店に入ったら何か買わないと申し訳ない」というプレッシャー(返報性の原理)を感じます。

「見るだけ」の客に対する店員の視線や、「何かお探しですか?」という声かけがあったときどうしよう、申し訳ないと思ったり考えたりすること自体が嫌で、罪悪感を感じるタイプです。

この気まずさを味わうくらいなら、最初から店に入らない方がマシだと考えます。

実際は、お店にいるお客さん全てが購入しているわけではないので、考えすぎではありますが、どうしてもそう考えてしまう人がいます。

まとめ:ウィンドウショッピングが苦手なのは考え方の違い

ウィンドウショッピングを「つまらない」「無駄」「頭が悪い」と感じる人は、冷淡なわけでも人と過ごすのが嫌いなわけでもありません。

「明確な目的」と「コスパやタイパなどの効率」を最優先する、極めて合理的で実利的な思考の持ち主であると言えます。

こういった合理的な考え方をする人は男性に多いですが、女性にもいます。

合理的な人にとって、ゴールの無いウィンドウショッピングは、身体的な疲労以上に、自分の生き方のルールに反するストレスとなってしまうのです。