ウィンドウショッピングは、実は「ダイエット」として非常に理にかなった活動です。
激しい運動のような辛さがなく、楽しみながら長時間続けられるため、「気付いたら痩せていた」という取り入れやすい運動です。
ウィンドウショッピングの消費カロリーは何kcal?
ウィンドウショッピングの消費カロリーは、約78kcalです。(体重50kg・1時間あたり・基礎代謝を除いて)

消費カロリーの計算式
消費カロリーの目安は以下の数式で求められます。
消費カロリー(kcal) = (METs-1) × 体重(kg) × 時間(h) × 1.05
上記の計算式では、METsから1引くことで、基礎代謝の消費カロリーを除いています。
そのため、基礎代謝の消費カロリーを除いた純粋な運動による消費カロリーが算出できます。
METs(メッツ)とは、運動強度のことで、以下のような例になります。
- 寝ている・ソファに座っている:1METs(基礎代謝)
- 歩いている(ウォーキング):3.3METs
- ウィンドウショッピング:2.5METs
- ヨガ:2.5METs
- ラジオ体操:4METs
- ジョギング:8METs
体重50kgの人の、ウィンドウショッピングの、基礎代謝を除いた消費カロリーの計算式は以下になります。
78kcal = (2.5METs -1) × 50kg × 1h ×1.05
3時間ウィンドウショッピングをすると、234kcal消費したことになります。
ヨガも同程度の運動負荷、消費カロリーですが、ヨガを3時間はなかなか難しいように思います。
なぜウィンドウショッピングは痩せるの?
ウィンドウショッピングより強度の高い運動はたくさんありますが、ウィンドウショッピングだからこそ痩せられるメリットがあります。
生活の一部として取り入れられるから
ダイエットで今注目されている概念としてNEAT(ニート)というものがあります。
NEATは、スポーツ以外の日常的な動作(立つ、歩く、階段を上るなど)で消費されるエネルギーのことです。
ウィンドウショッピングは、家で座ってテレビを見ている状態(1.0 METs)の2倍以上のエネルギーを消費します。
特別な「トレーニング」という気負いがないため、生活の一部として自然に代謝を底上げできます。
圧倒的な歩行距離
巨大なショッピングモールを端から端まで歩き、各階を巡ると、知らず知らずのうちに8,000歩〜12,000歩ほど歩いていることがよくあります。
外でのウォーキングだと1時間(約6,000歩)で飽きてしまう人でも、ショーウィンドウに目を奪われている間は疲れを感じにくく、結果として長距離を歩けてしまうのです。
ドーパミンによる食欲抑制
好きな服や雑貨、キラキラした空間を見ることは、脳内でドーパミンを放出させます。
この快感は満足感を与えてくれるため、ストレスによる「ヤケ食い」や「なんとなく食べ」を防ぐ心理的効果が期待できます。
普段、美味しい料理やスイーツを食べることで、ストレス解消や幸せを感じるタイプの人は、ウィンドウショッピングといった「食べる」以外の行動で快感を得ると、リバウンド防止にもなります。

ウィンドウショッピングで運動負荷を上げる方法
ただ歩くよりも少しの工夫で、ウィンドウショッピングによる消費カロリーを増やすことができます。
「正しい歩行姿勢」を意識する
背筋を伸ばし、おへそを少し凹ませるように意識して歩くだけで、体幹(腹筋や背筋)が使われます。
踵から着地し、親指の付け根で地面を蹴るように歩くと、ふくらはぎのポンプ機能が働き、足のむくみ解消にも繋がります。
エスカレーターではなく「階段」を使う
ショッピングモールは階段がたくさんあります。
階段を上る動作は4.0 〜 8.0 METsと、ジョギングに匹敵する運動強度になります。
「1階分だけは必ず階段を使う」というルールを決めるだけで、消費カロリーは跳ね上がります。
「試着」を積極的に行う
実は「試着」はかなりのエネルギーを消費します。
服を脱ぎ着する動作、鏡の前で姿勢を整える動作は全身運動です。
また、「今の自分」を鏡で客観的に見ることは、ダイエットへのモチベーション維持にも効果を発揮します。
重い荷物を持たない
ウィンドウショッピングを「運動」と捉えるなら、リュックや斜めがけバッグで両手を空け、身軽な状態で、軽く腕を振りテンポよく歩くのがベストです。
荷物があると、左右のバランスが長時間崩れることになり、腰痛や手の痛みにつながります。
駐車場や駅からの距離を伸ばす
車で行く場合はあえて入り口から遠い場所に停める、電車なら一つ前の駅や遠い方の出口から歩く。
この「プラス10分」の積み重ねがダイエットを成功させます。
まとめ:ウィンドウショッピングで理想の身体・習慣へ
ウィンドウショッピングは、「楽しみ(娯楽)」と「運動(ダイエット)」が合わさった、続けやすいセルフケアです。
何より「痩せなきゃ」という義務感ではなく、「あの服が似合うようになりたい」というワクワク感を持って歩くことができ、モチベーションも上がります。
ウィンドウショッピングを日常生活に取り入れるだけで、楽しみと理想の体型が手に入る、自己管理にもおすすめな行動です。

